2017年1月14日

マッチボックス ランボルギーニ・ミウラP400 S(2017) デザイナーズノート

取り置き品の年末締めで先日届いたベスト・オブ・マッチボックス(2017)シリーズのランボルギーニ・ミウラ。レビュー的な事は特に書きませんが、いい出来でした。カード自体のデザインはイマイチでしたがこのイラスト入りの紙箱はなかなか雰囲気があって良いですね。


で、ここからが本題。前に読んだThe Lamley Groupの記事に、このミウラをデザインした浅田龍氏(日系アメリカ人ではなく日本出身の方だそうです)のコメントが掲載されていたので翻訳してみたのでした。日本人が書いた英文を日本人が翻訳するというのも何だか変な話ですが…。以下全文。

ミウラはずっと好きな車の一つでした。2011年の新規金型を選ぶ際、カウンタックLP400かミウラの二択だった事を覚えています。結局ミウラに決定したのは、私たちが古いオリジナル版マッチボックスのミウラに表敬したかったからかもしれません。しかし新金型は良質な資料と我々の鋭い目を使って、よりよく正確に作らなくてはなりません。新旧並べて楽しむコレクターもいるでしょうし、オリジナル版マッチボックスのミウラの存在を忘れたことはありませんが。

開発作業の前に、資料写真をよく観察してみてボディがとても低いことに気がつきました。この低く潰れた感じをマッチボックスのスケールで再現できるかわかりませんでしたが、他の技術者の助けも借りて最善を尽くしました。これは以前手がけたロータス・ヨーロッパとちょっと似ていました。私はこの車を美観を損ねない範囲でできるだけ低く作りたかったのですが、1/64スケールでは皆が思うほど簡単ではありませんでした。

次に、パーツごとの色分解(ベーシックカーのレベルで)。実車だとサイドのロッカーパネルは金か銀で、内側に大きくすぼまっています。なのでこの部分はインテリアパーツと一体化する必要があります(もしボディパーツと一体化すると、肉厚な部分のためすぼませることができず、モールドも入れられません)。フロント下部のバランスパネルも同様にすぼまっているため、分厚いダイキャスト製のボディパーツと分ける必要があります。そしてそのボディパーツとバランスパネルの間にはフロントバンパーがあります。この場合、普段ならバンパーをインテリアパーツと一体化しますが、実車のフロントバンパーは全て黒なので、インテリアパーツと一体化することはできませんでした(インテリアパーツは金か銀)。なのでバンパーは透明なウィンドウパーツと一体化しました。透明なバンパーは不透明の黒と同じくらい黒く見えます。このミウラにはスモークのウィンドウだけを使うようM.ヘラルダに頼んだことを覚えています!(私はマッチボックスのポルシェ914の前後バンパーの上部トリムにもこのテクニックを使いました)

私とM.ヘラルダの素晴らしい共同作業によって、このベーシックカーを高級ラインの商品のような見た目に仕上げられました。マッチボックスのクラシックホイールは私がこういう車のためにデザインしたものなので、ミウラにもぴったり合いました。ベーシックカーですでにこの出来なのだから、これを高級ラインで出すのは大変だと思いますよ!

この玩具をここまで良くするために苦労してくれた技術者の皆さんにも大きな賛辞を送りたいと思います。そこに一切の妥協はありませんでした。

この玩具の全体的な品質と最終的な出来について、私はとても嬉しく満足しています。マッチボックスのチームがいまだにこの金型をラインナップに入れてくれているのは素晴らしいことです。新しいゴールドのリアルライダーを履いたブルーボディのものは本当に美しい。自分用に大金をはたいて1個買うか、エイブ(・ルーゴ、マッチボックスのデザイナー)がうんざりするまで頼もうかと思っています!

私のオフィスの壁にパッケージが飾ってあるマッチボックスはあまり多くありませんが、そのうちの1つは最初にリリースされた黄色いバージョンのこのミウラです。これを見るといつもマッチボックスで過ごした良い時間を思い出します。

(原文:The Lamley Group