2017年3月16日

スーパーファイヤープロレスリングスペシャルの思い出

ファイヤープロレスリング(以下ファイプロ)の事をぼんやり思い返していました。


ファイプロといえばプロレスゲームの大定番として一時はかなり人気のあったシリーズだったんですが、プレイステーション/セガサターン時代に業界標準となった3Dグラフィックスとの相性が悪かったのか、その辺りからだんだん人気が落ちていった印象があります(個人的な印象)。

昔わたくしがドハマリしたのもやっぱりスーパーファミコンの「スーパーファイヤープロレスリングスペシャル」で。この作品と出会ったのは高校を出た後だったかなあ、たまたま地元の古本屋で安く売っているのを発見したのがきっかけでした。

でその購入したカセットには前の持ち主が遊んだセーブデータが残っていたのですが、その前の持ち主がかなりのやり込み派だったようで、プレイし続けてランクを上げないとエディットで使えない技などが全てアンロックされた状態でした。最初から強い技が使い放題だったので楽しかった反面、達成感のようなものはあまり得られなかったのが残念…というと贅沢か。あとゲーム内にヒール転向後の河野将洋(=蝶野正洋)が収録されていないせいか「極悪 蝶野」なんていうエディットレスラーのデータも残っていてちょっとクスッとしたり。メモリーカードとか本体メモリーにセーブデータを保存するのが一般的になった現在ではなかなかこんな体験もなくなってしまいましたなー。

今や一部で語り草になっているストーリーモード(原案:須田剛一)は、所謂バギー的なものを楽しむ感覚で遊んでいました。「冴刃明に美人モデルの妹が!ギャハハハ!」みたいな。でも主人公のデフォルトネーム「純須杜夫」の元ネタが元ザ・スミスのモリッシーだと知ったのは割と最近の事。当時は普通にモーリス・スミスだと思っていたのですが、よく考えたら何でプロレスゲームの主人公の元ネタがキックボクサー(しかも中堅どころ)なんだよっていう。その頃はわたくし自身もなかなかのバギーっぷりを醸し出していたという事ですな。あとゲーム内でトレーナーの若元一徹から伝授される必殺技・若元スペシャル'78が後にバーニングハンマーとして現実のプロレスで使われるようになったのも驚きました。今ではフィクション作品にインスパイアされたプロレス技も結構ありそうですが、当時はかなり珍しかったんですよね。

と主にニヤニヤ目線で楽しんだストーリーモードとは異なり、ファイプロの一番のセールスポイントであるレスラーエディットは普通に熱中しました。見た目をミクロマンに似せたレスラーとか作った覚えがあります。見た目はミクロマンだけど動きは打撃系で、リック・グレイ(=ディック・フライ)だかの持ち技の打撃コンボを必殺技に設定していたような。あと滅茶苦茶な色調のカラーパレットを使って極彩色のデブを作ったりとか。そんな風に色々変なエディットレスラーを作っても、やる事は大体いつも明智清志(=菊地毅)を一通りボコボコにして自己満足するだけなんですが。クリティカルが発生して変なポーズで倒れてもレフェリーが気付く前に起こしたりして、今思えば「菊池は荒く使うべきです!」を無意識に実行していたんですなあ。あと当時はまだプロレスの受けとか試合の組み立てみたいな深い部分の美学をあまり理解していなかったので、ほぼスト2みたいな対戦格闘ゲーム感覚で遊んでいました。微笑ましいというか間抜けというか、やっぱりわたくしもバギーだったのでは。

そして後日別の古本屋で見かけて購入した攻略本「スーパーファイヤープロレスリングスペシャルで闘う本」もまた面白かった。攻略本としての内容はまあ普通なんですが、登場レスラーの似顔絵がヘタウマで妙に味わい深いのです。こんなの。




当時持っていたものは既に手放してしまっていたので最近改めて古本を再購入したのですが、巻末クレジットによるとイラストを担当したのは「上原摩泥」という人。調べてみたら漫画家のマディ上原の別名義だったようです。ファミ通の攻略本にガロ系漫画家が起用されていたというのはちょっと意外でした。誰の趣味だったのやら。

その後もファイプロシリーズは何本かプレイしましたが、やっぱり一番ハマったのはこのスーパーファイプロスペシャルでした。わたくし自身が当時まだ比較的「熱い」プロレスファンだったのも一因かと思います。その後色々とこじらせて今ではもうすっかり面倒臭い半端プロレスマニアに成り果ててしまいましたが、願わくばまたこんな夢中になれるプロレスゲームで遊びたいものですなァ(髭をなぜながら)…みたいな事を思っていたら、何とつい先日新作のアナウンスが。関連記事のインタビューなどを読んでみるとディレクター自身が相当熱いファイプロ好きのようで、現代的なインターネット対戦やアーリーアクセスへの取り組みなども含めて、かなり期待できそうな雰囲気。これでまたファイプロに熱中できる日々が来たら嬉しい限りですな。